型式認定と電動アシスト自転車。フル電動自転車との違いを解説

ヨーロッパで発明された自転車は、人間の移動速度や物の運搬において、人々の生活環境を変えるほどの画期的な乗り物でした。

進化した自転車と言える電動自転車の先駆けは日本で開発されています。

今や世界中に広がり、スポーツバイクやママチャリ、子乗せ自転車など生活に欠かせない移動手段となっています。

電動アシスト自転車を安全かつ快適に乗るために知っておきたい型式認定のことや、電動アシストとフル電動との違い、事柄や国の取り組みについて、簡単にまとめてみました。

電動アシスト自転車と電動自転車との違いについて

電気の力を使って走る電動自転車には、電動アシスト自転車(e-bike)と電気自転車(フル電動自転車)の大きく2種類に分類されます。

混在してしまっている人も多いと思いますのでここではこれらの違いについて詳しく記述致します。

電動アシスト自転車(e-bike)

人がペダルを踏む際に、電動モーターの補助(アシスト)機能が付いていて、ペダルをこがなければ走行できない自転車の事です。

電動アシスト自転車(e-bike)はママチャリからスポーツバイクに至るまで様々なタイプが販売されており、コロナの影響で電車通勤を避ける人も多くなったのでここ数年で更に台数が急激に増え始めています。

日本では電動アシスト自転車は、法律上「駆動補助機付自転車」と呼ばれ、道路交通法施行規則の中で性能においての規格が決められています。

その道路交通法の規格は10km/h以下ではアシストは人力の2倍までとし、11km/h以上速度が上がるとアシスト力は徐々に弱まり、24km/hで完全にアシストが切れることが義務づけられております。

モーターに出力規制はありません。

海外に目を向けてみるとEUの基準では上限速度は25km/h、モーター出力は250Wまでとなっています。

電動自転車(フル電動自転車)またはペダル付き原付き自転車(モペット)

電気自転車とは人の力を必要としなくても、モーター単体の動力で自走可能な自転車の事です。

電動アシスト自転車と明確に区分するためにフル電動自転車と呼ばれる事もあり、電動走行及び、電動アシスト走行の2モードを備えているタイプが多いです。

またモペッドとはペダルを備えた原動機付き自転車のことで、モーターとペダルの両方を備えていることからモペットと呼ばれています。

法律上は原付きバイクと同じ扱いとなり、公道を走行するには、ナンバープレートや方向指示器を備えてなければいけません。

そのうえで運転免許書を所持し、ヘルメットを着用して車道を走行する必要があります。

原付バイクと同じなので自賠責保険への加入も必要です。

最近はインターネットで簡単に購入することも可能ということもあり、中には法規上の条件を満たす装備が備わってない商品も販売されていて、表記だけでは判断が難しい商品もあるようです。

国家公安委員会が発行している型式認定とは?

型式認定は、電動アシスト自転車として道路交通法令(道路交通法施行規則第1条ほか)に規定されている基準に適合しているかどうか、品質保証体制や製品の組み立ての概要、自転車の取り扱い説明書、改造防止等など、日本交通管理技術協会の型式提出書類の項目を元に試験審査を行っています。

目的としては利用者の便宜を図るとともに、交通安全対策の推進が図られるようにするため制度なのです。

簡単にざっくり言えば「日本の道路交通法の基準に沿って設定され、使用している部品の安全を担保し、公道で電動アシスト自転車として乗る」ためのライセンスとなります。

型式認定を取得した自転車のメリットとは?

  • 性能や品質においてしっかりとした検査を受けているため、安心して乗る事が出来る。
  • 修理対応可能な自転車店が多いため、走行中に故障が起きた場合でも近くの自転車店で修理してもらえる。(自転車店のコンセプトや対応によっても変わります)
  • 修理部品が入手できずに修理不可能といった事態が起こりにくい。
  • 製造元においては、型式認定を取得してないより、型式認定を取得した方が自転車販売店との契約が増加傾向にある。

型式認定を取得してない自転車の場合

  • 事故を起こした場合、不利となる可能性がある。
  • 型式認定のない自転車は整備しない方針の自転車店も一部存在する。
  • また、将来的に公道走行が出来なくなる可能性や自転車保険に入れないなどの可能性が考えられる。
  • 自分の自転車(フル電動自転車)が違反していることを知らずに乗っていて警察に取締を受ける可能性がある。

国土交通省の自転車活用への取組み

2016年12月に自転車活用推進法が公布されました。

この法律に基づいて、2018年6月、自転車活用推進計画が閣議決定されたのです。

自転車活用推進法が施行され自転車の活用について、政府として総合的・計画的に推進するため、2022年5月に自転車活用推進本部が創設されました。

自転車活用推進本部と自転車に関係する団体とで、「自転車活用推進官民連携協議会」を創設し、自転車の良さ、交通マナー等についてPRを行っています。

GOOD CYCLE JAPANと題して、日本中の皆で自転車をどんどん活用し、これからの「しあわせ」な生活と社会の実現を目指しています。

まとめ:電動アシスト自転車は型式認定を取得した安全・安心なものを選ぼう!

電動自転車にも電動アシスト自転車(e-bike)と電気自転車(フル電動自転車・モペット)の2種類があります。

法的には電動アシスト自転車(e-bike)は自転車と同じ扱い、電気自転車(フル電動自転車・モペット)は原付バイクと同じ扱いである事。

購入する際は、型式認定がある電動自転車を購入した方がメリットの多い事ということが分かりました。

国が積極的に国民の自転車活用を推進している事から、今後さらに自転車の利用環境は良くなっていくと思われます。

いかがでしたでしょうか?

電動自転車は環境にやさしく、健康的な生活を送るためにとても良い乗り物である事を再認識したのではないでしょうか??

電動アシスト自転車をフル活用し、健康的で豊かなな生活を手に入れましょう!

アンジュセレクトショップには型式認定を取得した自転車の取り扱いがございます。

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